FEATURES OF
JUN PORT ISLAND BUILDING

ジュンポートアイランドビルの特徴を写真でご紹介

feature's of TADAO ANDO'S designe

動画再生

Geometric Formations with Straight and Curved Lines

直線と曲線による幾何学的な造形

安藤忠雄の建築では正方形や円といった単純な形、そしてコンクリートによる壁に大きな開口部を作るブリッジ等の彫刻のような造形が繰り返し出てきます。

このジュンポートアイランドビルでも、直線と曲線の組み合わせによる個性的な空間が見られます。
これらの組み合わせによる構成は、視線の位置を少しづつ変えていくとそれにあわせて構図も変化していき、部分部分は単純なはずなのに複雑で見飽きることがありません。

安藤忠雄自身は「単純性の中に複雑な空間を生み出せないか、ということと、コンクリートという現代を代表する材料と幾何学による構成、言い換えれば誰にも開かれた材料と構法をもって、誰にもは決してできない建築空間を生み出したいと思っている」と語っています。

この言葉を具現化した空間が、さらにスケール感を持って実現されていることが、このジュンポートアイランドビルの圧倒的な魅力になっていると言えます。

FORMATION OF LIGHT AND SHADOW MANIPULATION

光と影を操る造形

安藤忠雄の建築の特徴は、光と影を緻密に操る点にあります。

彼は開口部の配置や素材の戦略的な使用、空間デザインへの細心の注意を通じて、光と影が調和するダイナミックな環境を創り出します。彼の建物は自然光の演出のキャンバスとして機能し、絶えず変化する模様を描き、その内部空間の感覚的な体験を高めます。

この光と影の微妙なコントロールは、安藤の建築の美的魅力を定義するだけでなく、雰囲気を形作り、作品に静けさ、深み、そして瞑想の感覚を与えます。

ジュンポートアイランドビルでも、ガラスのトップライトやコンクリート壁のスリット等を巧みに使って、この「光と影」が交錯する空間を創り出し、そこでは時間によって表情、陰影を変えていきます。

CONCRETE BUILDING HARMONIZING WITH NATURE

自然と調和するコンクリートの建物

安藤忠雄の建築の特徴は、自然とコンクリートの人工物を調和させることへのこだわりにあります。

その建築は、自然の美しさとコンクリートの堅固さを組み合わせ、環境と調和するように設計されています。
また、開口部や素材の選択、空間の配置などを通じて、建物が周囲の景観に調和し、自然の一部として溶け込むように努めています。

その結果、安藤忠雄の建築スタイルは、幾何学的な造形や、光と影の交錯、さらに、自然と建築の融合等によって、ル・コルビュジェ等のモダニズムの手法を日本的な感覚と調和の美によって独自のスタイルで進化させたものと言えるかもしれません。